ジャズがある日常

October 11th, 2009

デューク・エリントンの「ソフィスケイティッド・レイディ」という曲が好きです。歌詞の内容にとても共感できるので。この曲のヒロインの気持ちがよく分かる。しょせん、恋なんてすぐに醒めるもんです。それが運命的なものでない限りは。

この歌に限らずジャズは小さい頃から私の日常にあったので、どんなジャンルの音楽よりも親しみのある曲が多いかなって気がします。肌に合う感じ。父がジャズ好きだったので、食後〜寝るまでは必ずジャズが流れていたし。曲のタイトルは分からなくても、有名な曲は聞けばだいたい全部分かります。そしてそれが何の種類のジャズなのかも感覚で分かる。

私はデキシーとスウィングが好き。全然違うジャンルと思うかもしれないけど、感覚的にすんなり入ってくるのはこの2つのジャンルのジャズ。モダンは中途半端にきれいで駄目なんです。スウィングはきれいさが突き抜けているのでいい。デキシーは、誇りっぽい感じがジャズのルーツを感じさせていい。トランペットは嫌いだけど、ベースは好き。

ちなみに、声で好きなのはヘレン・メリル。白人独特の異質さと、完璧な憂いのある声が何とも言えない。ライブが最高だったのはダイアン・リーブス。ダイアンのライブは横浜のブルーノートに行ったのですが、握手までしてもらえて感激でした。

ジャズのウンチクは語れないし語る気もないけど、ジャズが持つ世界観はとてつもなく好きです。窓からキンモクセイの香りがあふれてくるリビングでジャズを聞く秋の夜長は、最高に贅沢な一瞬だと思っています。

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